京都一周トレイルRound9

京都一周トレイルRound9、今回は嵐山渡月橋から西芳寺谷を抜け松尾大社へと向かう西山コース2、全長約8.5kmのルートです。10年ぶりに早くも5月に梅雨入りした京都ですが、先日までの大雨が嘘のように晴れ渡った今朝の渡月橋は、まだ人影もまばらで絶好のトレイル日和です。JR嵯峨嵐山駅から渡月橋を渡り、松尾山へ向かうルートですが、途中寄り道して、目の前の嵐山にある法輪寺を訪ねることにしました。法輪寺は知恵を授かる十三参りが有名ですが、その舞台から眺める渡月橋、嵯峨野の絶景も一見の価値ありです。こちらで今日のトレイルの安全を祈願し、いよいよ松尾山を目指すルートへ向かいます。

登山口は駐車場脇に標識が立っており、その小道を入っていきますので、少し分かりづらく注意が必要です。小道は先日の大雨の影響か水が流れ出し、ぬかるんでいましたので、足元にも注意が必要です。しばらく歩けばぬかるみはなくなりますが、そこから一気に登りが始まりますので、息を上げないようゆっくりと登りましょう。道なりに山道を登って行きますが、足元も整備されているので安心です。ただ、標識29だけは標識の位置とルートの回り方が分かりづらいので注意しましょう。

更に進むと標識32が現れます。松尾山頂に向かう周回ルートの案内になりますが、右回りで山頂を経由して一周すれば、またこの場所に戻ってきますので、好みによっては左回りでも可能ということです。山頂は少し開けた平地になっていますが、その手前に北側に開けた展望エリアがあり、休憩も可能ですので一休みをお勧めします。先程の法輪寺の舞台から眺めた渡月橋の眺めの更に上から、遠く栂尾、高雄等の山々も望める絶景が広がります。

山頂からは先程の標識32の周回起点を目指し、その後は一気に苔寺谷のトレイル終点に向かって下って行きます。途中はかなり急な下りもありますので、慌てずゆっくり下って行きましょう。川のせせらぎが聞こえてくれば、もうそこは終点間近で、最後の谷への降り口は足元も整備されていて安心です。

トレイルの終点はここまでで、最寄りの交通は阪急の上桂駅か松尾大社駅のいずれかへ出られます。今回は折角なので西芳寺川の清流沿い下りながら、途中の神社仏閣を訪ねがてら松尾大社駅を目指すことにします。

西芳寺川沿いを歩き、一旦対岸に渡ると左手に苔寺(西芳寺)が現れます。残念ながら参拝には事前予約が必要とのことですので、三門だけを眺め外から雰囲気を楽しむだけにして、歩を進めましょう。次は竹の寺(地蔵院)へ向かいます。苔寺バス停を鈴虫寺へ向かう道から少しそれていくと、右手に現れます。竹が有名ですが、門前の青紅葉も実に見事で、一見の価値ありです。そして、バス停方面へ戻って、鈴虫寺(華厳寺)へと向かいましょう。こちらも3,000匹の鈴虫の声がいつでも聴けると人気で、やはり参拝に列が出来ていました。住職の説法を拝聴するために、しばらく待てば参詣できるとのことですが、時間の都合もあり、あきらめて次へ向かうことにしました。鈴虫寺から松尾大社へ向かう途中、左手に月読神社が現れます。安産、子授かりの神社ということで、境内には分かれた木が途中で結びあう「むすびの木」と言う珍しい木が植えられていました。そして最後に松尾大社へと向かいます。こちらも道なりに駅へ向かって進めば、左手に駐車場が見えてきて、更に進めば大きな鳥居が現れます。松尾大社は平安京の西の守り神やお酒の神様として有名です。この時期は風鈴祈願として手水舎に多くの風鈴が飾られて、その音色と共に風に揺れる風景は是非一度足を運んでみたいものです。

梅雨入り直ぐのトレイルでしたが、天候にも恵まれました。京都観光の王道嵐山ですが、本来のコースの前後で、普段はなかなか訪れることのできない、嵯峨野の神社仏閣も楽しむこともできた、約3.5時間の道のりでした。

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