京都一周トレイル Round2
京都一周トレイルRound2、今回は伏見稲荷から蹴上までの東山コース2、全長約10kmの道のりだ。6月に入った最初の日曜日、京都の街も移住してきた二か月前よりも人出が増えてきたのが目に見えてわかるようになってきた。スタート地点の伏見稲荷も前回はまだ人もまばらだったが、今回は修学旅行生の姿が多数見られ、外国人もちらほらと言う感じで、「うおっ!」という雰囲気だ。伏見稲荷の中は千本鳥居からおもかる石の辺りまでは人の波をかき分けつつ進んだが、その先は人もまばらとなり、四つ辻過ぎからは人の姿もほとんど見かけずトレッキングを楽しむことができた。
初回と違い今回のコースは要所要所で迷いそうなポイントもあったので、その辺りも確認しながら紹介をしてみたい。まずは四つ辻周辺荒神ケ峰に回ればその奥から京都の街並みを見渡せるスポットがあり、「眺めもなかなかのもの」とあるのだがここで迷ってしまった。周遊コースでもなく、左折でもなくちょっと上ると神社があるのだがこの裏手に抜けていくとようやく見晴らしの良い場所に出ることができ、そこを下るとまた元のルートに戻れるのである。眺めはあきらめて本来のルートを行ってもいいのだが、せっかくならほんの五分、荒神ケ峰見晴らし台に足を延ばしてもらうのも良いのではないか。
その後は伏見稲荷の敷地の小径を下って行き、深草の住宅地へと出ると直ぐにトレイルの案内図がある。川へと降りる階段方向を指しているのだが、少しこの案内が分かりづらく、うっかりするとそのまま通り過ごしてしまうので、気を付けてほしい。ここからしばらくは住宅街を歩き、泉涌寺へと向かう。泉涌寺は通常、東福寺駅から徒歩20分程の距離にあり、足を延ばすにはなかなか難しいところにあるのだが、皇室の菩提寺とのことで立派な大門と本堂、楊貴妃観音堂等もあり、折角の機会なのでちょっと寄り道をしてみたい。泉涌寺を通り過ぎると右手に今熊野観音へ下る道へ折れるが、橋は渡らず右手の側道を降りて、そのまま橋下を潜ると後は道なりにまっすぐしばらく歩こう。
その後、住宅街を抜けて清水山から東山へと目指すルートになるが、トレイルを続けるうえでキーポイントが、この後2か所ほど出てくるので、改めて注意しておこう。一つは住宅街での案内図がガイドブックを見ながらでも、ちょっと分かりづらく注意が必要だ。今回は親切な地元の方にルートを教えてもらい事なきを得たが、事前の予習が必要かなと感じた次第である。もう一か所は清水山へと昇る分かれ道である。山へ登る登山道の入り口には、案内図が分かりやすく設置されておりすぐ入ることができる。登山道に入ってすぐに枝分かれする道があり、そこには手製の案内標識があり、ルートは左を差しているのだが、ガイドブックを見ると一番右側のルートをとるように見える。ところが、右のルートをとると墓地の中に行き止まってしまう。結局、手製の案内標識通りに行くのが正しいようだが、何人かが迷っていたので、ここも要注意だ。
ここからは清水山から東山山頂公園への山道の縦走トレイルを、ゆっくり楽しみながら歩きたい。東山山頂公園で昼食をとりながら一休みし、併せて展望台から見渡せる眺めは、近くは将軍塚、遠くには京都の街や山並みが素晴らしく、絶景を満喫できる。ルートは青蓮院門跡福徳門の脇を抜けて粟田口へと下って行くが、時間に余裕があれば将軍塚まで足を延ばして、そちらからの景色を眺めるのもお勧めだ。
ルートは最終に入り、東山を下って粟田口へと抜けると、趣のある街並みが目に入ってくる。粟田神社の横を抜け、鍛冶神社の参道に出ればもう三条通りである。通りに出ればあとは最終目的地の蹴上駅までものの10分程である。今日は天気も良く、蹴上の辺りも人出で賑わっていた。今回も伏見稲荷を過ぎてからは人出も減り、新鮮な空気と景色を満喫することができた。ただ、前回は比較的分かりすくルートを辿れたこともあり、今回は準備不足のままスタートしてしまい、途中道に迷う場面が多々あったので、次回からはちゃんと予習をしてから臨もうというのが今回の反省だ。とは言う物の、そのお陰で同じようにルートに迷った方と途中の道行きを共にでき、会話を楽しむことができるというご利益にあずかることが出来た。これで「京都トレイルRound2」は終了だが今回は予習不足もあり約5時間の道のりだった。