京都一周トレイル Round3
京都一周トレイルRound3、今回は蹴上のインクラインから大文字山を抜けて銀閣寺へ向かう東山コース3、全長約7kmの東山縦走ゴールデンルートです。8月に入った最初の日曜日、京都の街もこのところ毎日35℃を超える猛暑日が続くが、そんな中今回は8月の大文字送り火の前に火床を見ておきたいと思い立ち、このコースに足を運んだ。スタート地点の蹴上には、ちらほらと観光客の姿も見受けられるが、流石の暑さに外出をためらう人が多いのだろうか、思いのほか人出は少ない。今回のコースは本来の京都一周トレイルのコースから一部ルートを変えて下山した。先ほども述べたように目的がまずは大文字山の火床を見て、京都市街を見下ろす景色を楽しむということなので、途中から本コースを外れて初心者向けのこちらのコースを選択した。しかしながら、結果としては日頃のトレーニング不足と想定外のアップダウンの激しさもあり、この選択は正解だったかもしれない
前回の反省を踏まえて、事前の予習をしっかりしたつもりだったが、今回もやはりスタートの蹴上から日向大神宮へのルートで迷ってしまった。本来、ポンプ場方面の神宮橋を渡って大神宮へ出るところを、公園の田邉朔郎博士像裏から浄水場設備の間を抜けて、南禅寺方面へ進む小径へ進んでしまい、途中で引き返す羽目になった。ここはトレイルの案内板が無いので注意が必要だ。神宮橋を渡ってその先は大神宮、安養寺、トレイルルートの3つに分かれるので一番右のトレイルルートを辿り、大神宮を左手に見ながら東側から抜けて神明山、大日山を経て大文字山方面を目指そう。ここからはこれまでの東山1,2とは違い、コース当初は悪路も多くアップダウンもあるので足元にも注意が必要だ。
暫く登って行くといくらか平坦な道を木漏れ日を浴びながらのんびりと歩こう。日なたはうだる様な暑さだが、木陰に入れば涼しさを感じて束の間猛暑も忘れられる。しかし、熱中症対策の水分補給と塩飴で小まめに補給をしておきたい。少し開けた七福思案処に出ると道が七方向から合わさっており、正に行先を思案するところだが、頭上に「山火事注意」と書かれた赤い横断幕がある筋がトレイルルートになるので、そちらを潜って大文字四つ辻へ向かおう。あとは標識に従い大日山を抜け、尾根道を進めば大文字四つ辻の標識が見えてくる。トレイルコースはここで左に折れて西へ下るが、今回は正面に向かって大文字山頂からまずは、昼食休憩と併せて京都市街から遠く奈良・大阪方面の景色を満喫した。天気も良く正に夏の青い空と絶景を楽しむことが出来た。
さて、一休みして鋭気を養ったところで、今回の目的地である大文字の火床へと尾根を下って行こう。しばらく歩くとまたも市街を見下ろせる景色が開けた場所へと出る。この辺りにも下駄状の火床が見られるが、その間の急な階段を下っていくと舞台のような場所に出て、そこに「大」の中心の金尾(かなわ)が弘法大師堂とともにある。こちらからは更に京都市街の景色が見渡せる。8月16日の送り火で皆が見上げる「大」の字だが、今日は「大」の字から街を見下ろしているかと思うと、当日はどんな気持ちになるのだろうかと想像してしまう。
今日の第一の目的を無事果たしたことで、後は銀閣寺へ下っていくばかりである。途中千人塚を目印として右手に下り銀閣寺山国有林の中を銀閣寺へと向かい、参道の土産屋さんを覗き、わらび餅レモネードで疲れを癒しながら、哲学の道を少し歩けば本日の終点の浄土寺橋である。このレモネードつるったとしたわらび餅の触感とレモネードの酸味が疲れた体に最高だった。こちら側からは歩きやすいトレッキングルートで小さな子供連れの家族も見受けられるので、大文字の火床だけを目指すなら、銀閣寺側からの登りもお勧めかもしれない。今日は夏の晴天に恵まれたこともあったが、全身汗びっしょりとなり、しかも過去2回よりはハードなトレックで、最後は筋肉痛になった4.5時間のトレイルであった。